オリジン東秀株式会社

特別な能力などなくても。オリジン事業本部 地区長 仲田勝紀



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私は以前、会計事務所で勤務していた。仕事としては、中小企業の社長に経営改善のアドバイスを行ったり。そんな毎日を積み重ねるうちに、自分自身が経営の場に立ったらどうなるだろうか、興味がわいてきた。『オリジン弁当』に注目した理由は、中食(なかしょく)というこれからの時代のニーズのど真ん中をとらえた事業の伸びしろ。また、あえてコンビニの近くに出店したりして、「手づくり惣菜とできたて弁当」の優位性をマーケットにアピールする戦略もユニークだと感じた。

しかし、入社してみると、現実は厳しかった。自店のアルバイト・パートさんに、まったくスキルが追いつかない。社員として、1日も早く彼らの上に立たなくてはならないのに、実際は年下のアルバイトさんに仕事の進め方を教えてもらう日々。そこで、私は気付いた。この仕事は1人で完結するものではない、と。できる者ができない者を支えて、育てる。そして、1個のチームとして力を高めていく。なにより、みんながいい関係を築ける職場、雰囲気をつくることが、経営を担う自分の仕事なのではないか。

いま、私は地区長として6店舗を担当しているが、メンバーたちとは同じ目線で話すことを自分に言い聞かせている。困りごとはないか。こうしたらよくなる、と、ひらめいたアイデアはないか。どんなことでも気軽に話してもらえるように。それだけでなく、常にメンバーたちの先頭を率先して走って、自分の背中を見てもらう気持ちで仕事に取り組んでいる。そうしているうちに、だんだん、「仲田さんのためならがんばります」と言ってくれるメンバーが増えてきた。それにつれて、それぞれの店舗の売上もよくなっている。つくづく、店舗は人でできていると思う(数字という側面だけから経営を見ていた前職では、気付かなかったことだ)。私は、特別な能力は持っていない。転職4年目。唯一、人を育てる、やる気を伸ばすことに関しては、プロとして自覚が芽生えた気がする。新人時代、胸に刻みつけた仕事ができないくやしさ、周りに助けられた感謝が、今日も私の背中を押している。